みなさん、こんにちは🌞
半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックの久木田です!
前回はがん治療と歯科の関わりについてお話しました。
今回は、ケア方法などについてお伝えしていきます。
多くの場合、
がんと診断されてから本格的な治療の開始までには、
検査などの関係で日数を要することがあります。
そのあいだに時間を見つけて歯科に通って、
お口の状態を改善しておくと、
合併症の危険性が減り、副作用が緩和され、
がんの治療期間がぐっと楽になります。
●歯科医院で行う治療例
・お口の細菌をできるだけ減らす
むし歯や歯周病の治療が第一。
歯科で病巣=細菌の住処を応急的に取り除き、
歯石除去やお口のクリーニングを受けて衛生状態をよくしましょう。
・グラグラの歯は抜いておく
放射線治療でお口の中に放射線を当てた場合は、
通常その後の抜歯ができなくなります。
(放射線の影響で抜歯時にあごの骨が壊死してしまう危険があるため)
・粘膜を傷つける要因を取り除く
歯や被せ物、入れ歯が当たってお口の粘膜を傷つけているところがないか
診てもらいましょう。
歯科受診は、がん治療を走り始める前に
コンディションを整える〝準備運動〟といえます。
●がん治療中のお口のケアのポイント
①歯ブラシの選び方
・抗がん剤治療中や頭頸部の放射線治療後は、
お口の粘膜が傷つきやすくなっています。
・ヘッドの部分が小さい
・毛先がやわらかい
・毛先の並びが平ら
な歯ブラシが粘膜を傷めにくいです。
・ヘッドがごく小さいタフトブラシもおすすめです。
●歯磨きのしかた
・くちびるや舌、頬の粘膜に歯ブラシがこすれて痛みとなることがあります。
歯の表側・裏側をみがくときは、
・歯の面に真横から歯ブラシを当てる
・毛先が曲がらない程度に軽く当て、
横に細かく(5mmくらい)動かす
・隣の歯を磨く時は、歯ブラシを横に引きずって移動させるのではなく
いったん歯ブラシを離してから隣の歯に当てるようにしましょう。
・歯ブラシのヘッドやネックに保湿剤を塗り、
滑りを良くするのも効果的です。
・のどに口内炎のある方は、顔を下向きにして歯磨きすると痛みが出にくいです。
唾液はお口に溜めずに出しましょう。
・歯ブラシが痛いときは、スポンジブラシでお口を拭うのもおすすめです👍
●うがいのしかた
・ぶくぶくうがいはお口の粘膜への負担となり、痛みを生じます。
水をお口に含んだらやさしく舌を動かして、
水がお口の中に行きわたるようにしましょう。
・顔を下向きにしてうがいすると、誤嚥防止やのどの粘膜炎の予防になります。
・起床時・食後・就寝前にうがいをしましょう。
●歯磨き剤の選び方
・お口の粘膜に刺激を与えないために、
泡立ち成分(ラウリル硫酸ナトリウム)の含まれていない歯磨き剤がおすすめです。
低発泡性や、発泡剤無配合の歯磨き剤が良いでしょう。
・泡立ちが少ないとうがいの回数が減らせるため、
粘膜への負担も軽減されます。
・洗口液を使用する場合、
うがいがしみるときは生理食塩水や
ノンアルコールの刺激のないものを使いましょう。
保湿効果のあるものだとなお良いですね。
●舌の磨き方
・舌の表面についた汚れ(舌苔)は細菌の温床で、口臭の原因にもなります。
・舌はとてもデリケートな組織ですので、
間違ったお手入れをすると傷になったり、
汚れが溜まりやすくなります。
次のようにお掃除しましょう。
①やわらかいスポンジブラシ(または舌ブラシ)を用意する。
②清掃前にブラシを水に含ませしぼる。
③圧をかけないようにやさしく3回ほど舌の奥から手前に引く。
※参照:nico 2022.8月号
お口の中の状況は患者さんそれぞれで異なります。
歯科医院では、
一人一人のお口の中を診てその方にあったケアを行い、
お伝えすることが可能です。
気になることがある方は、ぜひお近くの歯科医院へご相談ください🦷
半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックでは、
歯周病治療やメインテナンス、クリーニングも行なっています。
お口のニオイや、歯周病でお悩みの方、ぜひご連絡ください。
半田市の歯医者 かなえ歯科・矯正歯科クリニック
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