みなさんこんにちは。
半田市・半田口駅・住吉町駅の歯科医院(歯科・歯医者)
かなえ歯科矯正歯科クリニック、院長の久木田 亮です。
みなさま、お元気でしょうか?
もうすぐ一月も終わろうとしています!早いですね!
過ぎ行く時間に追われながら、開業に向けて、一歩づつ進めております😊
さて、今回はフッ素/フッ化物 その②ということで前回の続きからお話して行こうと思います。
フッ化物の安全性について、が今回のテーマです。
フッ化物の急性中毒症
よく話題になるのが、フッ化物の急性中毒についてです。
フッ化物に限らず、すべての化学物質は短期間に大量に摂取すると中毒状態になります。
フッ化物の事故については、世界では多くの報告がありますが、フッ化物製剤(飲み薬)の誤用や、大量摂取によるものが大半です。
我が国では海外に比べて、フッ化物製剤があまり普及していないため、実際に中毒になるケースは極めて少ないと言われております。
日本中毒情報センターはヒトのフッ化物経口投与中毒量を次のようにまとめています。
中毒量:5−10mg/kg 消化器症状:3−5mg/kg
と、まぁこれを言われても実際の感覚でわかりにくいので例えて言うと、
4歳(およそ15kg)の子供が中程度の大きさ(65mg)のフッ素入り歯磨き粉(1000ppm)を食べた場合(推定フッ化物量65mg)を考えると、この子の推定フッ化物中毒量は
15 × 5 =75mg
となり、食べてしまったフッ化物65mgは推定中毒量に近いため、中毒になる可能性があります。
が
歯磨き粉を美味しい美味しいと食べるようなことは考えにくいため、通常の使用範囲では全く問題ないと考えられます。また、歯磨き粉は通常吐き出すことが多いため、より体内に摂取する量も少ないと考えられます。
よって使用方法を誤らなければ、ほぼほぼ安全である!
と言えます。
フッ化物洗口法でも、NaF0.05%,フッ化物濃度としては230ppm(週5日、毎日法)、一回使用量5ml中のフッ化物量は1.15mg。先程の4歳児で考えると15kgでの中毒量が75mgなので、洗口液およそ320mlを飲み込むことがない限り、大丈夫なのです。一回使用量の64倍を飲みことはまずありませんよね。😂
歯科医院で塗るフッ化物は9000ppm(0.9%)、一度に塗る量は1mlとしても0.9mgがフッ化物であり、全く大丈夫です。
と、言うわけでこのような感じでフッ化物は、正しく使用できれば、とても安全ということがわかります。😊
特に、生えたての乳歯に応用していくことはとても効果が高いので、是非フッ化物を塗りに歯科医院に連れてきてあげてください😊
かなえ歯科・矯正歯科クリニック
久木田 亮