皆さん、こんにちは。
半田市のかなえ歯科・矯正歯科クリニック、院長の久木田 亮です。
今までの遅れを取り戻すように怒涛の連日更新です(笑)5月の休み明けよりスタッフと新医院の研修を行っています。忙しいですが、情報発信も頑張ります😊
さて、今日は歯周病について②です。
今日は歯周病の原因について、勉強していこうと思います。
まずは、歯肉炎。
歯肉炎は、ズバリ、口腔衛生状態が不良な人や、口腔内で清掃が行き届かない領域に発生します。そこに多くの細菌性プラークが蓄積し、歯肉の発赤が腫脹を引き起こします。
つまり、原因はプラーク(歯垢)です。
前にも出てきていますが、プラークは単なる食べカスとは違って、食べカスなどが細菌に代謝され、白い固まり状になったものですね。多くの場合そこでバイオフィルムを形成し、細菌にとって生存しやすい状況を作っています。
そして、その細菌を身体がやっつけようとして様々な物質を歯肉の細胞が放出します。その中で、タンパク質を分解する酵素が放出されてしまい、これが歯周組織を破壊していってしまいます。
歯肉炎の大まかな流れとしてはそのような所です。
この状態がさらに重篤な状態になっていくと、身体はさらにタンパク質分解酵素を発生させて行きます。そうなると歯肉のコラーゲン繊維が壊れ、歯肉の形と張りが失われ、ぶよぶよとした柔らかい状態になって行きます。ここまできても、歯肉のみに症状が限られていれば歯肉炎と言えます。
この状態がさらに、歯の根っこの方向にまで進んでいったのが歯周病となります。歯周靭帯や歯槽骨が壊れてしまっている状態な訳です。
これが進行していくと、より深い歯周ポケット、歯の動揺、最終的には歯が抜けてしまう、
と言うことに繋がって行きます。
恐ろしい病気です!!
先ほど、原因はプラークだと言いました。さらに詳しく言うと、炎症を引き起こすのは歯肉や歯周ポケット内にいる細菌です。
全ての人には、出生直後からすでに細菌性のプラークは存在していると言われています。しかし、歯周病は人によって症状は様々です。表面的な歯肉炎にとどまる人もいれば、本格的に歯周組織がボロボロになっていく患者さんもいます。
なぜ、そのように人それぞれで症状が変わってくるのか?、これは未だに明らかになってはいません。ですが、これまでの研究の結果、歯周病の発症や進行に関わる要素、リスクファクターがあることがわかってきています。
次回はそこから勉強していくことにしましょう😊
今回は以上!いつも難しい話になってしまいすみません😂
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