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高齢者に増える!?〜根面う蝕〜

みなさん、こんにちは🤗

半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックの久木田です!

 

近年、「8020」といわれるように、

高齢になっても多くの歯を残せる方が増えています。

しかし、それに伴い新たなむし歯が増えています。

それが”根面う蝕(根面のむし歯)“です。

 

●根面う蝕

・歯ぐきが下がって、露出した歯の根にできるむし歯のことです。

 (歯の噛むところはむし歯になっていないケースも多いです。)

・唇や頬側だけでなく、歯と歯のあいだにも生じます。

・歯周病や加齢などにより歯ぐきが下がりはじめるシニア世代に多いですが、

 若い人でも、歯周病で歯ぐきが下がれば根面のむし歯になります。

・むし歯が進行すると歯が折れてしまうこともあります。

 

●根面う蝕が厄介な6つの理由

①早期発見が非常に難しい

 根面の象牙質はもともと黄みがかっていて、

 できはじめのむし歯は色がうっすら変化する程度です。

 専門家の目でも判別が難しい時があります。

②自覚症状がほとんどない

 根面のむし歯には、「しみる」「痛い」といった自覚症状がほとんどありません。

 唇で隠れる位置にできるので鏡でも見にくく、むし歯になっていることに

 気がつかないまま進行しているケースも多いです。

 根面のむし歯は数年かけて徐々に進むこともあれば、

 短期間で急速に進むこともあります。

 どちらの場合も痛みは出にくいです。

③セルフケアが難しい

 根面は歯ブラシが届きにくい場所で、磨き残しが多くなりがちです。

 当たっているつもりでも当たっていない、ということもよくあります。

④象牙質は酸に弱い

 歯の根面の象牙質は、歯の噛むところを覆うエナメル質より酸に弱く溶けやすいため、

 磨き残されたプラークの影響も受けやすいです。

⑤治療が難しい

 歯の根に深く広くむし歯ができている場合、

 むし歯部分を残らず除去しようとすると、歯が折れてしまう可能性が高いです。

 根面のむし歯は、歯の周りをぐるりと囲むように(環状に)進行することもあります。

 これもむし歯部分の除去を難しくしています。

 また、歯ぐきの中の象牙質にまでむし歯が広がっていくことがあります。

 器具が届かないため、むし歯部分を除去できませんし、詰め物をするのも困難です。

⑥治療後も長持ちしにくい

 根面のむし歯が広がっている時、歯の根の治療をして被せ物を入れることがあります。

 こうした場合

 ・歯周病により顎の骨が減っている

 ・そのため歯ぐきより上に出ている部分が増えてバランスが悪くなっている

 ・根の歯質が減っている

 ・歯の神経が取り除かれている

 などの理由でどうしても予後が悪くなります。

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根面のむし歯こと進行抑制と予防には、歯科の定期受診が欠かせません🏥

最初期発見が難しいとはいえ、定期的に受診していただければ、

それだけむし歯を早期に発見できる可能性が高まります。

そして、歯ぐきが下がる1番の原因である歯周病予防にもなります。

また、ご家庭でのフッ素利用もとても大切です。

フッ素はエナメル質だけでなく、象牙質にも作用し、再石灰化の促進や脱灰の抑制、

細菌の酸産生の抑制効果があります。

とくに就寝前のフッ素利用はとても大切です!👍

 

半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックでは、

歯周病治療やメインテナンス、クリーニングも行なっています。

お口のニオイや、歯周病でお悩みの方、ぜひご連絡ください。

半田市の歯医者 かなえ歯科・矯正歯科クリニック

475-0961 愛知県半田市岩滑中町3−236

0569–25-0018

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