皆様、ご無沙汰しております。半田市のかなえ歯科・矯正歯科クリニック、院長の久木田 亮です。
随分と間が空いてしまいました!
開業準備に追われておりましたが、ようやく中も落ち着いて来た…かな?まだまだ片付けないといけない所はたくさんありますが、情報発信も随時行っていきます!👍
今回からは歯周病についてです。
まずはイントロダクションとして説明していきます。
皆さんは歯を失う原因は何かご存知でしょうか?
虫歯で半分、歯周病で半分を占めると言われいます。(実際には歯根破折などその他の原因が1割ほどあります。)
虫歯については、これまでも取り上げて来ましたね!👍
今回からは歯を失う原因の半分のもう一つ、歯周病についてです😊
歯周病は歯肉(歯茎、以下歯肉(しにく)と呼びます)に起きる炎症の一つの病態なのですが、まずは歯肉に炎症が起こった場合の呼び方を整理しましょう。
①歯肉炎
歯、その周囲組織の構造として、歯牙、歯肉、歯槽骨、歯根膜があるよー、なんてことは過去の記事でも紹介して来ました。歯肉炎はその4つの構造の中で、歯肉にのみ炎症が生じている場合を言います。歯槽骨や歯根膜に炎症が波及していない、比較的症状としては軽度な状態と言えます。が、急激に歯肉炎が生じたりする場合は急激な痛みがあったりもするので、範囲が小さいからといえ侮ってはなりません。早期であれば、可逆的な状態(元通りに治りやすい)と言えるでしょう。
②歯周病
と、なると逆に歯周病は、歯肉のみならず歯槽骨もしくは歯根膜へ炎症が波及してしまっている場合を言います。こうなってくると、歯肉以外の歯周組織に炎症が波及した結果、歯槽骨や歯根膜の破壊が進んでしまっています。そのような状態を歯周病と言います。ここで問題となるのは、歯槽骨や周囲組織が破壊されてしまい、一度破壊されてしまった歯槽骨や歯根膜は多くの場合元に戻らない、と言うことです。つまり、歯肉炎が進展し歯周病になり、骨を溶かしてしまった。そしてそれはなかなか元に戻らない、と言うことになります。
歯肉炎と歯周病は、病態の進展度やその疾患の治りやすさにおいて違いがあります。我々歯科医がこの二つの言葉を使い分ける時は、この点において区別している場合が多いです。
それでは今回はここまで。皆様ありがとうございました。
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