みなさん、こんにちは🤗
半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックの久木田です!
今日は『歯槽骨』についてお話していきたいと思います。
歯科医院を来院されたときなど、
ご自身の歯の状態について色々と説明があります。
その際にも、おそらく出てくるワードに、歯槽骨があります。
●歯槽骨
歯を支えている骨で、歯根膜を介して歯根とつながり、
噛む力を受け止めています。
歯槽骨は歯があごのなかで育つと同時にでき、
歯を失うと減っていく、
歯と常にセットで存在する骨です。
●歯槽骨の仕組み
外側は硬い「緻密骨」ですが、
内側は軟らかい「海綿骨」でできていて、
この外枠のとクッションにより、
衝撃に強い仕組みになっています。
歯槽骨はからだの骨と同様に、さかんに代謝します。
古くなった骨は破骨細胞に壊され、
骨芽細胞によって新しく修復されます。
この代謝のメカニズムを利用しているのが、矯正治療です!
歯に圧力を加え、
その刺激で骨が減るとそこへ歯が移動し、
あいたところに骨芽細胞が新しい骨を作ります。
破骨細胞と骨芽細胞の両者のバランスが
健康に保たれるよう適切な力を加えるのが、プロの技です。
(そのため、様々な知識を日々取り入れています👍)
●歯周病による歯槽骨の変化
歯周病が悪化すると歯槽骨が減りますが、
それは破骨細胞が優位になり、
骨芽細胞の元気がなくなるからです。
炎症を取り除けば歯槽骨の喪失は止まり、
良い状態を長く維持できれば骨芽細胞の働きで
歯槽骨が戻ってきます。
ただし、減りが大きいほど回復は困難です。
早めの受診をお願いします。
●仕組みが異なる上あごと下あごの歯槽骨
・上あごの歯槽骨
下あごに比べて緻密骨が薄く、
とくに上顎洞との境目はとっても薄いです。
上顎洞があるため、海綿骨の量も少ないです、
・上あごの歯槽骨は鼻と近い
大きなむし歯ができて歯根の先に膿がたまると、
鼻の横や目の下が痛むことがあります。
とくに上の犬歯の大きなむし歯に起こりがちです。
・上顎洞とインプラント
歯周病で上あごの歯槽骨が減っている場合、
奥歯にインプラントを埋入する際、
上顎洞内に骨の移植が必要になることもあります。
・下あごの骨格はからだとともに育つ
厚い緻密骨におおわれた下あごは
手足の骨に近いつくで、からだの成長とともに成長します。
・麻酔や痛み止めが効きにくい
厚い緻密骨でおおわれているため下あごの奥歯は、
薬の成分が到達しにくく、麻酔注射が効きにくい場所です。
誰しも歯は抜きたくないものですが、
炎症が広がり、治療のすべのない歯を
痛くないから!とそのままにしてしまうと、
いざ治療が必要になったときに、
その歯によって歯槽骨が失われてしまって、
入れ歯が安定しなかったり、
インプラントを希望された際、骨が少ないことで
不可能になってしまうことがあります。
もし、抜歯を提案された場合、
このようなことが起こりうることも
頭の中に入れておいていただけると嬉しいです!🥺
半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックでは、
歯周病治療やメインテナンス、クリーニングも行なっています。
お口のニオイや、歯周病でお悩みの方、ぜひご連絡ください。
半田市の歯医者 かなえ歯科・矯正歯科クリニック
475-0961 愛知県半田市岩滑中町3−236
0569–25-0018